ケンタッキー風フライドチキンを作ってみました。

目次

はじめに

よくケンタッキーフライドチキンのスパイスレシピは秘中の秘という噂を耳にします。
隠されるほど知りたくなるカリギュラ効果が働くのか、ありがたいことにネットには、その味を再現しようと試みた方々の数多くのレシピがアップされています。いやむしろアップされすぎていて、実際に自分で試行錯誤しながら作ってみなければどのレシピの再現度が高いのか解からないほどです。

スパイスを選んでいる時間の楽しいことと言ったら。

そんな魅惑のレシピたちをぼんやりと眺めていたら、フライドチキンが食べたくてたまらない衝動に駆られ、さっそくスパイスを取り揃えて気になるレシピを元にアレンジさせていただきながら作ってみました、というのが今回のお話です。

レシピについて

本当に多くのレシピが溢れているのですが、今回は秘伝のスパイス11種類の一説とされるこちらでチャレンジ。
個人的には、味の素を、それも思ったより多く配合するのが印象的でした。

鶏肉
骨付き手羽元1000g
バッター液
牛乳100ml
卵白1個分
小麦粉(薄力粉)200g
食塩30g
ホワイトペッパー2.0g
ブラックペッパー1.6g
タイム0.2g
マジョラム0.2g
セージ0.2g
チリパウダー0.2g
パプリカパウダー0.5g
オールスパイス0.4g
ガーリックパウダー0.8g
ジンジャーパウダー0.6g
ナツメグ0.4g
味の素6g

考えてみれば当然なのですが、スパイスは1回量が少なく、我が家の最小計量1g~、1gスケールの電子はかりでは計量できないことが判明。今回は、計量スプーンで感覚的に計量しました。

スパイスは少しでも量が変わると味が大きく左右するため、正確に測ることをおすすめします。

  • 複数回分(5回分など)をまとめて計量し、よく混ぜて1回分を切り出して使用する
  • 0.1gスケールないし0.01gスケールの電子はかりを使用する

さあ!衣を作りましょう

あまり一般的ではないスパイスだと、スーパーによっては品揃えがない場合があるかもしれません。我が家の近所の比較的大きいマックスバリュでは、タイム、マジョラム、セージはホールの扱いしかありません。ここでは、ホールのスパイスを細かく粉砕し、全体的に均一にブレンドするためにミルサーを使います。

スパイスを小麦粉と合わせ、むらなく混ぜましょう。

小麦粉には、グルテンの含有量によって、薄力粉、中力粉、強力粉があります。
こちらもいろいろな考えかたがあり、薄力粉と中力粉が3対1程度で適度なグルテンが含まれ、ケンタッキー特有の重めの衣ができあがる、と説くレシピもありました。
ちなみに、今回はオール薄力粉で作っていきます。

手羽元をバッター液によく潜らせて、ブレンドした小麦粉の中へダイブ。
ケンタッキーの衣つけ動画を参考に、ギュッギュッと比較的強めに衣をまとわせます。

キレイにお化粧できました。

もし手に入るようであれば、丸鶏を購入して9ピース作るとより本物に近くなります。
そこまでこだわらなくてもという方は、とても食べやすいので手羽元、おすすめです。

いよいよチキンを揚げます

ケンタッキーのチキンは、圧力釜で揚げています。
完全に再現はできないので、温度を変えながら揚げることで圧力釜の仕上がりを狙ってみましょう。

市販の圧力鍋は、揚げ物が禁止されています。
高温の油が噴出することで火傷や火災など思わぬ事故の原因となる可能性があるため、おやめください。

はじめは、180℃から揚げていきます。
  1. 180℃ で 1分
  2. 140℃ で 12分
  3. 160℃ で 3分

はじめは、衣を定着させるために高めの温度で揚げて、その後低温で中まで火を通していきましょう。
最後に温度を揚げて、カラッと仕上がるようにしてみました。

さぁ、チキンを入れましょう。

180℃の油にチキンを入れると一気に温度が下がります。
今回は、ちょうど140℃あたりで落ち着きました。

できるだけ多くの油で揚げたほうが、温度変動が少なくうまく揚がります。

微妙な温度を知るために、温度計を使いました。

ここからは、140℃でじっくりと火を通していきます。おいしくなりますように。

お鍋のテンションが上がってきました!

チキンの内部の水分が蒸発してゆくと、だんだんと音がジュワジュワからピチピチに変わってきます。
最後に強火にして、湯温を160℃まで上げ、3分揚げます。

揚がりました!

とってもクリスピーな感じに揚がりました。
右の2ピースは、試しに衣を2度づけしてみました。

2回目も同様に揚げて、うん、いい感じ。

完成!

カラッと揚がっています(笑)

ケンタッキーっぽいスパイスの香りが立っていておいしそうです。
ただ、衣はケンタッキーの多少ベタッとした感じとは異なり、カリカリな感じに仕上がりました。

ちょっと近づいてみました。

テクスチャも、ケンタッキーよりは陽気な感じです。
薄力粉オンリーだったこと、最後に温度を上げたことが逆効果だったかしら?

さぁ、思う存分喰らいついてください。

ザクッ、おっうまい!

すごくクリスピーですが、風味はケンタッキー風。
うん、おいしいよ。

ちぎってみました。

手羽元を使ったのでとても食べやすいです。
ちなみに、衣を2度づけしたチキンはザクッよりバリッと感じるほどで、1度づけで良さそうです。
おいしくて、スナックのようにパクパクと食べてしまいました。

ケンタッキー風の味を楽しみながらも、ケンタッキーのように手を汚すことなく食べることができました(笑)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次