猛暑に抗うために、アイリスオーヤマのポータブルクーラー「IPA-2221G」を導入してみました。

我が家の4.5畳のサービスルーム=いわゆる納戸には、エアコンどころかスリーブ穴もありません。
しかし、現状コロナ禍においてリモートワークの小部屋として絶賛活用されています。
この小部屋、最近気温が上昇し扇風機からは生暖かい風ばかりが吹いてくるようになりました。
これではこの夏を乗り切ることはできないと感じ、ポータブルクーラーを導入したというお話です。
ポータブルクーラーとは?
そもそもエアコンの仕組みってどうなっているんでしょうか。
難しいことを書いても読むのが大変ですので、カンタンに。
一般的なエアコンは、室内機と室外機が分かれているセパレート型エアコンと呼ばれるものです。
セパレート型エアコンとは
室内機からは冷たい空気を、室外機からは暖かい空気を排出します。
熱だけが冷媒ガスを通してやり取りされるため、室内外の空気の入れ替えはありません。
また騒音の主な発生源であるコンプレッサーは室外機にあるので、室内は静かです。
室内の空気が室内機の冷えたフィンに当たって結露が発生することで、同時に除湿もされます。
除湿された水は、ドレンホースによって室外に排水されます。
ポータブルクーラーとは
室内機と室外機が一体となったエアコンです。
そのため、冷たい空気も暖かい空気も、エアコン本体から同時に出ます。
排気ダクトを付けることで、暖かい空気を室外に排出して使います。
排気ダクトを付けないと、室内がどんどん暑くなります。
また、除湿された水は少量であれば排気とともにドレンホース無しで排出(ノンドレン)できることが多いです。

ポータブルクーラーはスポットクーラーとも呼ばれ、以前から商品自体はありましたが業務向けがほとんどで、
ここ数年で家庭向けのコンパクトな商品が充実してきて、注目されています。
下調べ段階でのメリットとデメリットは以下の通りです。
※後半に、実際に使ってみたメリットとデメリットを載せています
メリット
・冷風が出る
扇風機や冷風扇とは構造が異なり、コンプレッサー方式を採用しているため、エアコンと同様に、室温よりかなり低い冷風を得ることができます。
・工事が不要
室外機がないため、セパレート型エアコンのような工事は必要ありません。賃貸や間取り上、セパレート型エアコンを取り付けることができない方に向いています。
・好きな場所に移動できる
排気ダクトを再度取り付ける必要はありますが、部屋間も自由に移動ができます。
・ノンドレン排水ができる
機種によっては、少量であれば、除湿された水を排気とともにドレンホース無しで排出できます。
メリット
・冷風が出る
扇風機や冷風扇とは構造が異なり、コンプレッサー方式を採用しているため、
エアコンと同様に、室温よりかなり低い冷風を得ることができます。
・工事が不要
室外機がないため、セパレート型エアコンのような工事は必要ありません。
賃貸や間取り上、セパレート型エアコンを取り付けることができない方に向いています。
・好きな場所に移動できる
排気ダクトを再度取り付ける必要はありますが、部屋間も自由に移動ができます。
・ノンドレン排水ができる
機種によっては、少量であれば、除湿された水を排気とともにドレンホース無しで排出できます。
デメリット
・音がうるさい
室外機がない、と書きましたが、室外機の機能を本体に内蔵しています。室外機を内部に抱え込んでいるため、コンプレッサーの音が発生します。
・効率が悪い
排気ダクトだけのタイプは、室内の冷えた空気を吸気して室外に排出します。そのため、セパレート型エアコンに比べて冷却効率が落ちます。
・排気ダクトの取り付けが必要
排気ダクトを付けないと、作動熱の分だけ、部屋がどんどん暑くなってしまいます。設置場所に排気ダクトの取り付けができるか、購入前の確認が必要となります。
・値段が意外に高い
基本構造自体はエアコンのため、価格帯は3~4万円以上となります。
デメリット
・音がうるさい
室外機がない、と書きましたが、室外機の機能を本体に内蔵しています。
室外機を内部に抱え込んでいるため、コンプレッサーの音が発生します。
・効率が悪い
排気ダクトだけのタイプは、室内の冷えた空気を吸気して室外に排出します。
そのため、セパレート型エアコンに比べて冷却効率が落ちます。
・排気ダクトの取り付けが必要
排気ダクトを付けないと、作動熱の分だけ、部屋がどんどん暑くなってしまいます。
設置場所に排気ダクトの取り付けができるか、購入前の確認が必要となります。
・値段が意外に高い
基本構造自体はエアコンのため、価格帯は3~4万円以上となります。
「IPA-2221G」と「IPP-2221G」
この「IPA-2221G」ですが、実はスペックがそっくりの「IPP-2221G」という機種が存在します。
違う仕様のみ、ピックアップしてみました。

IPA-2221G
デザイン | ホワイトカラーのすっきりとした外観
サイズ | 高さ70cm×幅28.6cm×奥行32cm
重さ | 約22キロ
風向き | 上下調整 (手動)
除湿能力 | 約21リットル/日
消費電力 | 755W/870W (50/60Hz)
付属品 | 補助鍵つき
■引用元「通販のアイリスプラザ」より

IPP-2221G
デザイン | ツートンカラーのモダンな外観
サイズ | 高さ77cm×幅31.5cm×奥行39.5cm
重さ | 約24キロ
風向き | 上下左右調整 (手動)
除湿能力 | 約19リットル/日
消費電力 | 490W/600W (50/60Hz)
付属品 | 補助鍵なし
■引用元「通販のアイリスプラザ」より
デザインは「IPA-2221G」のほうがすっきりしていて、部屋に合わせやすいと思いました。
気になったのは、冷房能力が同じなのに消費電力が違う点で、アイリスオーヤマに確認をしました。
使用している部品が異なるため、消費電力が異なります。
■引用元「アイリスオーヤマコールセンターの回答」
多少、IPA-2221Gの方が除湿能力に優れます。
騒音値はたまたま同じとなっています。
消費電力を抑えたい場合は「IPP-2221G」をチョイスすることになるでしょう。
我が家は、デザインと少しでもコンパクトな方がよかったため「IPA-2221G」を選択しました。
我が家にやってきました。
排気ダクトの設置は思っていた以上に大変で、
一部サッシに干渉する部分があり加工を伴ったため、それこそ3時間も掛かってしまいました。
暑さの中、必死で組み立てをしたため、途中経過はいっさいありません(笑)

想像以上にすっきりと取り回しができました。
後ろに隠れているのは、連続排水のためのポリタンクです。

このまま床置きで運転すると、意外にコンプレッサーの低音が響きます。
付属のキャスター受けはただのプラスチックですので、洗濯機用の防振ゴムを置きました。
こちらはなかなか効果がありました。

蛇腹になっている排気ダクトをズズッと伸ばして、サッシに装着。
運転時、ダクトがかなり高温となって室温を下げる妨げになるため、保温シートを巻き付けます。
長さに合わせて切り取って、巻き付けてセロテープで留めました。
曲線部分にも宛がった方が効果は高いですが、不格好になりそうで直線部分のみとしました。
保温シートは、100均でも売っていますね。

ダクトエンドとの接合部はこのようになっています。
ちなみに、外側の雨除けカバーが格子と干渉し、切り取り加工が必要でした。

ダクトエンドをねじ込んだだけでは、運転時に排気が漏れてくることが判明。
手持ちのアセテートテープで、応急的にすき間を埋めました。

ちなみに、ダクトを取り付けるとサッシが完全には閉まらなくなります。
サッシの鍵で施錠することができなくなってしまうため、必要になるのが補助鍵です。
ところが付属の補助鍵が頼りなく強めに引くと動いてしまうため、あらためて補助鍵を導入。
こちらは作りがしっかりしていて、防犯性が格段に向上しました(笑)
付属の補助鍵は心もとないです。

とはいえ、もうひとつくらい補助鍵が付いていたほうが精神安定上よいと思い、こちらも設置。
他のサッシに取り付けていて、カンタンにキチンと閉まるので気に入っています。

重要なのがこの黒いやつ、すき間シールです。
処理しておかないと、外気がどんどん入ってくるので大変です。

サッシが中途半端に閉まるため、仕方なく窓ガラスに直接すき間シールを貼っている画(笑)

冷風モードとは別に、除湿をメインとした除湿モードがあるのですが、
排気とともに排水する「ノンドレン排水」では追い付かず、内蔵タンクがいっぱいになってしまいます。

基本的に、夏場のフル運転では連続排水は必須と思っていたほうが良さそうです。
ちょろちょろとよく出てくるため、不格好ですがポリタンクを設置することにしました。
連続排水ホースを繋ぐと内蔵タンクに水は貯まりません。
総括!
実際に使ってみた感想を赤裸々に(笑)
あらためてメリット、デメリットを。
メリット
・やっぱり快適!
涼しいです。とても涼しくて、除湿もされてサラリと快適です。
・デザインが許せる
ポータブルクーラーにしては、デザインが落ち着いています。もちろんバ〇ミューダやダイ〇ン、カ〇ーのように部屋に置くとオシャレになるタイプの家電ではありませんが、許せます。
メリット
・やっぱり快適!
涼しいです。とても涼しくて、除湿もされてサラリと快適です。
・デザインが許せる
ポータブルクーラーにしては、デザインが落ち着いています。
もちろんバ〇ミューダやダイ〇ン、カ〇ーのように
部屋に置くとオシャレになるタイプの家電ではありませんが、許せます。
デメリット
・音がうるさい
コンプレッサーの音はやっぱりうるさいです。低音でブーンと鳴るため、リモート会議はできないなと思いました。※いったん止める
寝室での使用は、ちょっと難しいかもしれませんね。
・室内の空気を排出する
これは、あまり意識していなかったのですが盲点でした。かなりの風量で室内の冷えた空気を吸って外に出してしまうため、部屋が陰圧になります。
陰圧になるので、すき間というすき間から外気や廊下の空気が流入してきます。
なので、セパレート式エアコンのようにスマートに涼しくはなりません。
一生懸命運転している割には、思ったほど温度が下がらないと感じるかも。
あと、設定温度になるとコンプレッサーは止まりますが、ファンの音も排気も緩むことはありません。
・虫が入ってくる
外気が入ってくるということは、小さな虫もそれなりに吸い込まれてきます。
・ダクトが目立つ
頑張って隠しても、やはり部屋にダクトが取り回されているのは目立ちます。
・付属の補助鍵が心もとない
強めに戸を引くと動いてしまうため、これだけでの運用はおすすめしません。
・やっぱり値段は高い
施工にこだわると、今回のように細々とその他のモノも必要になります(笑)
デメリット
・音がうるさい
コンプレッサーの音はやっぱりうるさいです。
低音でブーンと鳴るため、リモート会議はできないなと思いました。※いったん止める
寝室での使用は、ちょっと難しいかもしれませんね。
・室内の空気を排出する
これは、あまり意識していなかったのですが盲点でした。
かなりの風量で室内の冷えた空気を吸って外に出してしまうため、部屋が陰圧になります。
陰圧になるので、すき間というすき間から外気や廊下の空気が流入してきます。
なので、セパレート式エアコンのようにスマートに涼しくはなりません。
一生懸命運転している割には、思ったほど温度が下がらないと感じるかも。
あと、設定温度になるとコンプレッサーは止まりますが、ファンの音も排気も緩むことはありません。
・虫が入ってくる
外気が入ってくるということは、小さな虫もそれなりに吸い込まれてきます。
・ダクトが目立つ
頑張って隠しても、やはり部屋にダクトが取り回されているのは目立ちます。
・付属の補助鍵が心もとない
強めに戸を引くと動いてしまうため、これだけでの運用はおすすめしません。
・やっぱり値段は高い
施工にこだわると、今回のように細々とその他のモノも必要になります(笑)
デメリットを書き過ぎてしまいました(笑)
製品の特性を理解したうえで購入するのが大切なので、ちょっと熱くなってしまいました。
※メリットは公式サイトに書いてあるので
見返すほどマニアックな製品だなと思いつつ、やっぱり部屋が涼しくなるのはありがたいです。

操作パネルのデザインはシンプルで良い感じです。

ああだこうだと言いましたが、思った以上にしっくりと部屋にはまったので気に入っています。
連日猛暑の今夏は、それこそ生命維持装置として頑張ってもらおうと思います!
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