三河湾に浮かぶ佐久島で、アートとゆったりとした島時間に癒される休日を。
2021年7月現在、愛知県にまん延防止等重点措置が発出されています。
コロナ禍が落ち着いた際にはぜひ、魅力あふれる佐久島に会いに行ってみてください。
※本記事は、コロナ禍前に訪れた内容を掲載しております
愛知県の三河湾には、3つの有人島(日間賀島、篠島、佐久島)と、多くの無人島があります。
今回は、そのうちでも最大の大きさを誇る佐久島を訪れました。
佐久島ってどんな島?
三河湾の中央に浮かぶ佐久島の面積は、東京ディズニーランドのおよそ3~4倍ほど。
アートによる島おこしに取り組んでおり、島内の各所には芸術家の作品が点在しています。
また、信号もコンビニもない島には島時間とも言えるゆったりとした時間が流れ、
懐かしさを感じる黒壁の家並みや自然豊かな里山の風景には、きっと癒されるはず。
もちろん、海の幸にも恵まれています!
大アサリなどの貝類をはじめ、名物のタコ、豊富な地魚を楽しんでみては?
最近では、古民家をリノベーションしたカフェなどもオープンしており、
アートに、島巡りに、海水浴に、グルメに、カフェに、と多彩な魅力に満ちた島です。
車を使えば、
名古屋圏から日帰りでも充分に楽しめますよ!
佐久島の場所はこちら!
島へのアクセスについて
佐久島へは、対岸の一色港より、西尾市役所が運航する定期船が出ています。
公共交通機関の場合も、車の場合も、この一色港へ向かうことになります。
一色港の場所はこちら!
車で行く場合
知多半島道路阿久比インターから約40分。
東名高速道路岡崎インター、ないし音羽蒲郡インターから約1時間です。
車を使えるのであれば、
車で行くのがだんぜんラクです!
船乗り場に隣接する駐車場は、日帰りでも宿泊でも無料で利用できます。
公共交通機関で行く場合
公共交通機関は複数のルートがあります。
いずれの場合も、名鉄西尾駅ないし吉良吉田駅から、バスやタクシー、徒歩の組み合わせになります。
バスの本数は総じて少ないので、事前にチェックしてお出かけください。
佐久島への定期便は、通常1日7往復ですが、最終便は意外に早いので注意です。
定期船の最新情報や時刻表はこちらから
佐久島公式ページ 渡船情報
船に乗り込むと、まもなく一色港を出航。
顔を撫でる海風が最高に気持ち良いです。
散策のスタートとして、西港の船着き場前にある弁天サロンに立ち寄って、
散策マップと佐久島アートピクニック(スタンプラリー)のパンフレットをゲットします。
その日の海の状況によって、西港を使うか、東港を使うかが変わります。
散策にはレンタサイクルがオススメ
島内に点在するスポットを巡るには、レンタサイクルがオススメです。
歩きで回れないこともありませんが、かなりツライ!
島の西地区、東地区を行き来するのにとっても便利です。
島内には、レンタサイクルショップがいくつかあります。
料金は、1時間300円、2時間500円、3時間800円、1日1,000円。
宿泊される方は、宿でもレンタルできるかもしれません。
島に点在するアートスポットへ!
さっそく、アートの島の真骨頂であるアートスポットを巡りましょう。
20以上のスポットが点在しているので、効率良く回れるよう散策マップとにらめっこ。
おひるねハウス
佐久島といえば、おひるねハウス。
いちばん美味しいところからいただきましょう!
のどかな風景の中、自転車を漕いで進みます。
広々とした海岸に出ました。
青空と海に映えるおひるねハウスに到着。
まるでカプセルホテルのようなます目の中に入って寝そべれば、
風が気持ちよく吹き抜け、さざ波の音が反響しておひるねしたくなります。
恋人と、仲間と、家族と。
素敵な時間を過ごせます。
佐久島空家計画/大葉邸
西地区の集落には、古民家を利用したインスタレーション、大葉邸があります。
大葉邸は施錠されています。
必ず、西港前にある弁天サロンであらかじめ鍵を受け取ってから訪れましょう。
大葉邸の屋内は真っ暗で、すき間から差し込む明かりによってその世界観が創出されています。
子どもにはもしかしたら怖いかもしれませんが、個人的には好み。
庭に出てみると、白い舞台のような造形。
井戸?土管?を覗き込むと、
緑の世界が広がっていました。
カモメの駐車場
自転車を漕いで、東地区へ向かいます。
丘に登るまでは坂道がたいへんですが、登り切ってしまえば吹く風も心地よく最高です。
坂を下り切った海岸にあるのが、カモメの駐車場です。
この大浦海水浴場にはレストハウスも完備されていて、安心して海水浴を楽しむことができます。
海水が想像以上に透き通っていて驚きました。
イーストハウス
東港に近づくと、見えてくるのがこちらです。
海岸に白い造形が映えるイーストハウス。
東地区に建つ東屋(あずまや)=イーストハウス、ってわけですね。
時間時間で光の加減も違ったフォトジェニックな写真が撮れます!
特にオススメは夕暮れ時。
散策に疲れたら、ちょっと休憩
紹介した以外にも、道ばたに普通にアートがあったりと、多くの作品に巡り合えます。
そうこうしているうちに、ちょっと休憩したくなる頃合いになりました。
島には、古民家をリノベしたカフェや、自然に溶け込んだカフェなど、ひと休みできる場所も充実しています。
もんぺまるけ
西地区にある個性的なカフェもんぺまるけに寄ってみましょう。
店内に入ると、昭和レトロな雑貨がいっぱい!
ノンアルコールのモヒートを注文。
火照った身体に沁みわたる~ッ!
個性的な内装は不思議と落ち着き、
いつまででもいられそう。
すっかり時を忘れてしまいました(笑)
鈴屋食堂
せっかく島に来たのだから、海の幸を食べたいなと立ち寄ったのは鈴屋食堂。
こちらは東港そばにある、味わい深い趣の食堂です。
佐久島の名物、大アサリ(ウチムラサキ)は、まさに大ぶりのアサリといったビジュアル。
甘味と旨味が豊かで、口に含むと磯の香りが広がって美味しい!
昼間から港近くの食堂でビールを飲む。
こんなに幸せなことはありませんが、今回はレンタサイクルに乗ってたのでグッと我慢(笑)
島の集落を散策してみよう
島の西地区は黒壁の集落が印象的で、三河湾の黒真珠と呼ばれています。
かつて海運業で栄えた佐久島では、防水を目的として船底にコールタールを塗っていたそう。
それがそのまま潮害から木造建物を守るためにも使用され、黒い家並みができました。
特に見どころではない路地なんかも、雰囲気が良すぎてシャッターが止まりません。
すごく懐かしい気持ちにさせてくれる情景です。
たっぷりと現代アートを満喫して気づいてみると、日常を忘れてとても癒されていました。
と、日帰りであればそろそろ帰りの船を心配しなければならない頃合いです。
ゆっくりするなら宿泊です
時間が許すのであればぜひ!
なので、佐久島を心の底から満喫したいのであれば、だんぜん宿泊をオススメしたいです。
今回お世話になったのは、
東港の目の前にある旅館鈴木屋さん。
1泊2食付で、10,000円前後。
お風呂も岩風呂で疲れが取れました。
夕食も朝食も最高!
また泊まりたくなってきました(笑)
宿泊した人だけが見られる夜景
いっぱいになったお腹を抱えて、夕暮れの海岸へ。
日中の行楽客も最終便で帰り、静かな本来の佐久島を見せてくれます。
今回の旅で、佐久島のことがすっかり好きになってしまいました。
今度のお休みは、1泊2日の島旅、いかがでしょうか?
もんぺまるけ
愛知県西尾市一色町佐久島立岩47
営業時間 | 平日 11:00~17:00
| 土日 9:30〜17:00
定休日 | 水、木曜 ※冬季休業あり
鈴屋食堂
愛知県西尾市一色町大字佐久島字中屋敷45
営業時間 | 11:00~14:30、19:00~22:00
定休日 | 不定休
旅館鈴木屋
愛知県西尾市一色町佐久島中屋敷31-2
定休日 | 要確認
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